誰かの喜びは…

ツキイチで行くサロンの店主である
少し年上の女性がひどく落ち込んでいました。

来月、久しぶりに家族でご旅行に行かれるとかで
とっても楽しみにしていたのに
あることで
気持ちが台無しになっているのだと言います。

金沢行きの彼女に
先日、彼女のお客様の一人がこう言ったのだとか。
『今年は北東は一番凶な方角なのよ』
と。

誰にとってもなのか?と不安に思う彼女に
そうだ…と、さらに追い討ちをかけたらしい。

その一言で
楽しみにしていた気持ちが台無しなんだと嘆いてらっしゃる。

聞けば
お嬢さんが数ヶ月前に
たまたま会社の人に連れて行ってもらった金沢の神社が素晴らしかったことを喜んでいらしたらしく
そこへ行こう!と
ご家族での久しぶりの旅になるらしい。

落ち込みながら
ボソッと彼女はこんなことを言いました。

お嬢さんがその神社に参拝したあとに
派遣から正社員に大抜擢されたのだとか。

『あ!!じゃあ
お礼を言いに行くんですね?その神社に…』
って
ふと口をついて出た言葉に
その店主が目を丸くして急に顔が明るくなった。

『あぁ…心が晴れました!
お礼に行くなら方角考えなくていいわよね!
わたし、あの人の言葉に落ち込んでしまって…
あんなに楽しみにしていたのに、
どんどん苦しくなってたの…』と。

『お嬢さん、神様に好かれてるんですね?
是非、可愛がられてくださいね』
と言ったら

さらに目を丸くして
『神様に可愛がられる…ってなに?』
と訝しげなお顔。

いいじゃん!
大事なお嬢さんが可愛がられてるんなら、それで。
ということで、わたしは帰りました。

満面の笑みで
わたしの姿が見えなくなるまで
見送ってくださいました。

誰かの喜びは
嬉しいものですね。


2025/4/16 近藤真澄facebookより
https://www.facebook.com/masumi.kondo.58

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